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バイオレンスの巨匠サミュエルフラーの映画情報です~

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サミュエルフラー監督作品の感想やレビューをお届けします。

まずは東京暗黒街・竹の家。
この映像はすごいです。1955年の日本がこんなにきれいな映像で
見れるなんて、想像だにしなかった。DVDの値段の80%元がとれた
気がしますけどね。といいつつ、ハリウッドで行われたセット撮影
もあるようです。そこはご愛嬌ということでw

日本という国をかなりいい加減に捕らえていますね。1950年代半ばの
日本がどのように捉えられていたのかということがわかります。
ただ、サミュエルフラー監督としてはそこはあまりポイントでは
ないのでしょう。彼の心情は「映画は戦場だ!」です。
だからこの映画は面白いし力強いし美しいと感じることができる。

ギャングはいないはずなので、ヤクザなのだけど、彼らののアジトは
かなり奇妙だし、、、布団ってあんなにお手軽に折りたたみ可能
だったっけ?みたいな。ってか今でもそんなに折りたたみは・・・
着物の下に洋服とか着ないしwみたいなね。踊り子たちが実際に
そんなことしてるしw日本語おかしいのはキルビルでも一緒でしたねw

本物の富士山、銀座、松屋デパートが出てくるから、リアリティーな
ものと完全なフェイク(サミュエルフラー監督としてはそうは思ってない)
が混じってしまいますな。でも面白いし、何か映画としての完成度の
高さみたいなものを感じてしまう。これがサミュエルフラー監督の
魅力なのだろう。


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サミュエルフラーはいつも過激な作品を作る。
そしてそれはショック集団でも同じだ。

元々の設定がすごい。だって新聞記者が真相を
突き止めるために精神病患者として精神病院に
入院するのだから。

こんなことをする新聞記者は日本にはいないよね。
っていうか日本の新聞記者で真相を突き止めようと
する人っているのかな?

自分の好き嫌いや会社の都合などで、好き勝手な
ことを言っている記者が多い気がするのは気のせい?
自分を犠牲にしてまで真相を突き止めようとする
記者がいないような気はしますが・・・

しかし、自分という人間を、というか生命をも
かえりみないような取材はどうかというのは正直
あるといえばある。

だからこそサミュエルフラー監督はそれを
ショック集団の中で描こうとしたのかも。つまり
映画じゃなかったら、現実だったらあまりに異常だ、
ということなのかもしれませんねーはい。
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サミュエルフラーのショック集団は見るべきか、と問われたならば。

少しだけ内容を見ておきましょう。

登場する人物達はものすごい濃いキャラクターの持ち主です。

というか極端すぎるくらいの思考をしています。一時的にそういった

考え方になることはあっても、あそこまで、そして行動までそうやって

変えてしまうというのはそんなに共感できるかどうかは微妙です。


そして自ら狂ってしまおう、そう考えていくような人物が出てきます。

正直言うと異常な世界を描いた作品です。映画を見る際に、自分自身の

普段の生活と重ね合わせることで、面白みを感じるパターンがあります。

そしてもう一方で、そーですね、例えばミッションインポッシブルのように、

もしかして世界のどこかにこんな人達がこういったことをやっているかも

しれないけれど、自分自身とは全く関係ないことなんだろうな、、、のような

楽しみ方もあります。


サミュエルフラーもショック集団は後者の方です。完全に。

ここまでいくのはちょっと・・・と思う人もいるかもしれませんが、やはり

そこは映画です。というか映画だからこそそうやって濃いキャラを打ち出せる

と言うこともできますね。


サミュエルフラーといえば、監督業と俳優業ともに鬼才ぶりを

発揮するまさに鬼才。

出演した代表作の一つがエンドオブバイオレンス。

「暴力を終焉させる」ことを目的に開発された謎めいた巨大な暴力。

つまり毒をもって毒を制するという考え方の映画。

今の現代でもこういった考え方があるかもね・・・


でもあまりバイオレンスな話は表に出てこないというのが

世の常。だから、こういった作品で、本当は行われている

バイオレンスについて、想像を巡らすというのが映画としては

楽しいですよね。

  
サミュエルフラー監督作品集はこちら
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